全日本リレー愛知県選手団

選考方法の概略



◎足切り選考と上位チーム編成

愛知県選手団ではまず人数を3の倍数に揃えるための足切り選考を行い、 次に上位チームの編成を行います。

足切り選考ではクラスごとに応募人数以下の最大の3の倍数人数を選出します。 例えば、あるクラスに20名の応募があった場合は18名を選出します。 応募者が21人であった場合はちょうど3の倍数ですので全員を選出します。 これを1次募集・2次募集それぞれについて別々に行います。

上位チームの編成は2次募集の足切り選考が終わってから行います。 1次募集・2次募集のどちらで選ばれたかに関係なく 一番勝てそうな3名で第1チーム、その次に結果を出せそうな3名で第2チーム、 というように編成していきます。

(例)
1次募集が終わった段階でMEクラスに8名の応募があったとします。 この場合、足切り選考によって上位6名が選ばれます。 この段階では選ばれた6名はMEクラスを走れることが確定しますが、 MEのどのチームになるかは未定です。

次に2次募集が終わった段階でMEクラスに新たに10名の応募があったとします。 この場合、足切り選考によって上位9名が選ばれます。 この9名についても選ばれた時点ではチームは未定です。

さて、MEクラスには1次募集で6名、2次募集で9名の計15名が選ばれました。 チーム編成はそれからです。 15名のうちの一番結果を出せそうな3名で第1チームを編成します。 残りの12名のうちの一番速そうな3名で第2チームを編成します。 以下同様にして第3〜第5チームを編成するという段取りになります。


◎選考に使用するポイント

愛知県選手団では選手選考のためのランキング制度を作っています。 これはLapCenterに掲載された過去5年分の全ポイントOレースの膨大な成績データを 統計的に処理して皆様の「日頃の成績」を点数化したものです。 ランキングでは指定大会のようなものは設けず、 全国各地で毎週のように開かれている多数の大会の成績を等しい重みで評価します (但し、成績の信頼性の観点から参加人数による重み付けは行います)。

ランキング制度では各選手の「ポイント」を算出します。 これは大雑把に言えば日本全体のトップとの期待されるタイム比の逆数を取って 100倍したようなものです。 例えば平均的に日本全体のトップの2倍くらいのタイムを出している選手は50ポイント、 4倍くらいのタイムを出している選手は25ポイント、という具合です。

選手選考ではランキングに加え、愛知県選手権の成績を加味します。 具体的には以下の(a)(b)の2種類のポイントを比較し、 高い方を最終的なその選手の「ポイント」として選考に使用します。

(a) ランキングポイント
(b) ランキングポイント×(1−Wa) + 愛知県選手権のみのランキングポイント×Wa

Waは愛知県選手権の重みを表す係数で、 愛知県選手権の地図精度に応じて0.05〜0.20の間で配点します。

【補足】


◎足切り選考は厳格に、上位チーム編成は柔軟に

全日本リレーは参考記録での2度目出走が認められないため、 応募者がきっかり3の倍数でない場合にはどなたかに参加を諦めていただくしかありません。 どなたに諦めていただくかを決めるのが足切り選考であり、 公正さが特に求められます。 そのため監督の恣意的判断が入る余地が無いように、 ポイントに基づいて自動で選手が選ばれる仕組みにしています。

一方、上位チームの編成は本番の勝ち負けを大きく左右するもので、 ポイントに加えて選手のコンディションなど総合的な評価が必要です。 また、第1チームでなくても全日本リレーに出走できる限りは 結果を出すチャンスはあるわけですので、 足切り選考ほど高い公平性も必要ありません。 このため上位チームの編成はポイントを参照しつつも 最終的には団長・監督・関係者の協議による総合判断となります。


◎クラス間の調整

MEクラス(男子無制限)に8人、MSクラス(男子35歳以上)に4人が応募したとしましょう。 この場合、クラスごとに選考を行うとMEで6人、MSで3人、計9人しか 選手権クラスに出場できません。 しかし、MSクラスから誰か1人にMEクラスに移っていただければ 12人全員が選手権クラスに出場できますね。

このようなことを実現するために、 選考は下位クラスから行い、 落ちた方は(本人の希望次第で)上位クラスの候補者となれる という仕組みを取っています。

上の例で言えば、まずMSクラスの4人の応募者の中から上位3名を選出します。 落ちた1名が「MEでも良い」と言っている場合は(※)、 その方を含めた9名がMEクラスの候補者となり、 ちょうど3の倍数なので全員がMEクラスの選手として選出されるというわけです。

なお、第1希望以外のクラスを走ることになる可能性があるのは2次募集のみで、 1次募集の場合には第1希望クラスで落ちたらそのまま落選(2次募集で再チャレンジ) となります。

※参加希望登録時に第1希望クラスに加え 「第1希望ではないが走っても良いクラス」全てにチェックを入れていただきます。 この情報を使って判断します。


◎規程類

愛知県選手団では2種類の規程を作っています。 一つは「ランキング規程」(作成中)で、ランキングの計算式を定めています。 もう一つは選手選考規程で、 募集期間、選考方法、補欠選手による補充ルールなどを定めています。

このホームページの解説はこれらの規程を分かりやすく解説することを目指して 作ったものですが、その分だけ厳密さには欠きますので、 ぜひ一度規程の原文にも目を通してみてください。

規程に登場する用語の中で「選手権クラス参加資格者」という言葉が分かりにくい と思いますので補足します。 全日本大会の個人戦やインカレなどでは 選手権クラス出場資格(E権)というものがありますね。 全日本リレー愛知県チームの場合にも人数が3の倍数になるように足切り選考を行うため、 その選考を通過して選手権クラスを走れることが決まった人のことを E権になぞらえて「選手権クラス参加資格者」と呼んでいます。


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