全日本リレー愛知県選手団

クラス間の調整について



◎選考は一筋縄では行かない

愛知県選手団ではランキングと愛知県選手権の成績に基づく「ポイント」順で 選手を選出します。 しかし選手権クラスが多数あるので実際の選考はもう少し複雑になります。

例えばWJクラス(女子21歳以下)の参加希望者が11人、 WEクラス(女子年齢無制限)の参加希望者が8人いるとします。 もしクラス毎に3の倍数の人数を選ぶと WJが9人3チーム(2人落選)、WEが6人2チーム(2人落選)となり、 合計4人が落ちることになります。 しかし、WJ希望者の一部にWEに回っていただけばもう1チーム組めるので 落とす人は1人で済みます。 この場合、どの選手にWEに回っていただくのが良いでしょうか。 落とす1名はWJの選手にすべきでしょうか、それともWEの選手にすべきでしょうか。



別の例として、MSクラス(男子35歳以上)の希望者が4人、 MVクラス(男子50歳以上)の希望者が5人、 XVクラス(男子65歳以上または女子50歳以上)の希望者が4人(全員男性) であったとしましょう。 この場合、MS希望の選手とMV希望の選手の混成チームを作って XVから1名落とすべきでしょうか、 それともMV希望の選手とXV希望の選手の混成チームを作って MSから1名落とすべきでしょうか。



このようにクラスが多くなると 単純にポイント順で選手を選ぶと言っても一筋縄では行かなくなります。 選手選考規定ではあらゆるケースで 選手権クラスに選ばれる選手が自動的に決まるように きめ細かな選考ルールを作ってあります。


◎1次募集では第1希望クラスのみ

1次募集では第1希望クラスで落ちた選手を第2希望クラスに回すということはしません。 その理由は、1次募集で落ちても2次募集で再選できる可能性があるからです。 つまり、1次募集(第1希望クラス)→1次募集(第2希望クラス)の順で選ぶよりも、 1次募集(第1希望クラス)→2次募集(第1希望クラス)→2次募集(第2希望クラス) の順で選考を行う方が各選手がご希望のクラスで走れる可能性が高くなるので そのような順番にしています。

選手選考規程の該当箇所

2.6 1次募集の選考は各クラスを第1希望としている選手のみを対象として行う。
2.7 1次募集で落選となった選手は引き続き2次募集に応募できる。


◎異なるクラス間の選手のやり繰りのルール(2次募集)

クラス間の選手のやり取りがあるのは2次募集です。 下位のクラスから順に選考を行い、落ちた選手を一つ上のクラスに候補者として回します。 先ほどのWJとWEの例で言えば、まずWJで9名を選び、落ちた2名をWEに回します。 そうするとWEが当初からの希望者を含めて計10人になりますので、そこから9名を選びます。 WEで落ちた1名はそれよりも上のクラスは無いので落選となります。

このように下のクラスから順に選考を行うのは、その方が多くの選手を選べるからです。 WJで落ちた選手をWEに回すことは出来ても、逆は出来ません。 WJには年齢制限があるからです。



選手選考規程の該当箇所

2.8 2次募集の選考では全ての選手を第1希望の選手権クラスに一旦振り分けた上で、 下位のクラスから順次、Psの値の高い選手から順に 選手数以下の最大の3の倍数人数をそのクラスの参加資格者として選出する。 参加資格者となれなかった選手は一つ上位の選手権クラスに振り替える。


しかし、下位クラスから順に選考を行うやり方でも 問題が起きることがあります。 年齢相応のクラスよりも上位のクラスを第1希望とする選手がいるケースです。

例えばME(男子年齢無制限)の希望者が16人、MS(男子35歳以上)の希望者が6人いたとします。 下位クラスから順に選考を行うのですから、 MSの6人は全員が選考を通過し、MEの16人のうち1名が落ちることになります。 もしもこの1名がMSを走れる年齢の選手(35歳以上)で、 しかもMSの希望者よりも力のある選手であったとしたらどうなるでしょうか。 この選手をMSで選出して、MSではもっと遅い選手を落とす方が妥当ですね。

そこで選手選考規定では、下位クラスから順に一旦選考を行った後に、 「年齢相応のクラスよりも上位のクラスを第1希望としている選手が落選となった場合」は その選手を年齢相応のクラスに再配置して もう一度最初から選考をやり直すルールとしています。 上の例で言えば、MEで落ちてしまった1名がMSを走れる選手ですので、 「もしもこの選手の第1希望クラスがMSであったとしたら」という設定で もう一度最初から選考をやり直すわけです。



選手選考規程の該当箇所

2.9 2次募集の選考で年齢相応のクラスよりも上位のクラスを第1希望としている選手が 落選となった場合は、 その選手の第1希望クラスを年齢相応のクラスで置き換えた上で 選考を最初からやり直す。


◎「走りたくないクラス」は指定できる

これまでの説明ではややこしくなるので触れませんでしたが、 第1希望クラスの選考で落ちたからといって 「走りたくないクラス」に回されることはありません。 具体的なやり方としては、参加希望登録時に「第1希望クラス」の選択に加え、 「走っても良いクラス」全てにチェックを入れていただきます。 このチェックを外しておけばそのクラスに回されることは無くなります。

例として49歳の女性の方が参加希望登録をしようと思った場合、 次のような選択画面が出てきます。 年齢的にはWE、WS、WVの3クラスに参加資格があるので、 初期状態ではこの3つにチェックが入っています。


第1希望クラス:

参加しても良いクラス(全てにチェック):
XJ(15歳以下)
WJ(女子21歳以下) MJ(男子21歳以下)
WE(女子年齢無制限) ME(男子年齢無制限)
WS(女子30歳以上) MS(男子35歳以上)
WV(女子45歳以上) MV(男子50歳以上)
XV(女子50歳以上、男子65歳以上)


もしも「WSくらいまでなら走っても良いけどWEはさすがにこの歳ではきついなぁ」 と思われるなら下図のようにWEのチェックを外してください。 そうすればWV, WSの選考で落ちてもWEに回される心配はありません。


第1希望クラス:

参加しても良いクラス(全てにチェック):
XJ(15歳以下)
WJ(女子21歳以下) MJ(男子21歳以下)
WE(女子年齢無制限) ME(男子年齢無制限)
WS(女子30歳以上) MS(男子35歳以上)
WV(女子45歳以上) MV(男子50歳以上)
XV(女子50歳以上、男子65歳以上)


但し、WEのチェックを外したからと言って WV, WSで選ばれる可能性が高くなるわけではありません。 WV, WSの選考はあくまでポイントに基づいて公平に行われます。 WEのチェックを外している場合、 WSで落ちた時点で落選確定(一般クラスまたは不参加)となるだけのことです。

選手選考規程の該当箇所

2.8 但し当該クラスへの参加を不可としている選手は落選となる。


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