全日本リレー2016愛知県チームの編成について

要約

選考方法の概略

規程

参考指標

• ランキングは大会参加頻度の高い選手から低い選手までを 等しく比較することに主眼を置いた指標です。 過去5年間の練習会や小規模大会までを計算に含めることで 大会参加数の少ない選手にも一定数のイベントを確保しています。 イベント数を4つに揃えているので 大会参加頻度の高い選手間の比較には必ずしも適しません。
• 参考指標は大会参加頻度の高い選手間でより信頼性の高い比較を行うための指標です。 最近の主要大会のみを利用し、 ポイント計算に用いるイベント数の制限を無くすことで、 ポイントの信頼性を高めています。 大会参加頻度の少ない選手の場合にはイベント数が極端に少なくなることがあり、 そのような選手の評価には適しません。

特記事項

• 2016代表
• 2015代表
• 2015アジアユース
• 2014代表
• 2014アジア代表
• 2014JWOC
• 2016強化選手

XVクラス第1チームの選考過程

• 愛知県選手権(選考会)で最上位の成績を出した小幡選手は 選手選考規程4.1により自動的に第1チームに選ばれます。
• 第1チームの残りの2名は団長・監督の協議による選出ですが、 「特別な理由」が無い場合はランキングに基づいて 粟野選手と尾和選手が選ばれます(選手選考規程4.2)。
• 団長・監督の協議の結果、上記の3名が最も実力があると判断でき、 順番を覆す「特別な理由」は無いとの結論に至りました。

• 粟野選手は参考指標で見ても4種類の平均の全てでトップになっています。 参考指標に用いられた大会数は7つあり、 それなりに信頼性のある数値と見なせます。 以上のことから粟野選手は候補者の中で最も実力があると判断しました。
• 尾和選手は参考指標の対象となる大会参加数が3回と少ないため評価が難しいですが、 4種類の平均のうちの3つで2位に入っています。 また尾和選手の最低ポイントが46.4775であるのに対し、 ランキングで次点の岡野選手がこの46.4775ポイントを上回ったのは 全14大会中で3つだけです。 以上のことから尾和選手を2番目と見なすのは妥当であると判断しました。

MJクラス第1チームの選考過程

• 愛知県選手権(選考会)で最上位の成績を出した堀尾選手は 選手選考規程4.1により自動的に第1チームに選ばれます。
• 第1チームの残りの2名は団長・監督の協議による選出ですが、 「特別な理由」が無い場合はランキングに基づいて 南河選手と三浦選手が選ばれます(選手選考規程4.2)。
• 団長・監督の協議の結果、上記の3名が最も実力があると判断でき、 順番を覆す「特別な理由」は無いとの結論に至りました。

• 南河選手は東海インカレでの優勝をはじめ最近の活躍が目覚しく、 名大内部でも最も力のある選手の一人という評価が定着しています。 参考指標で見ても4種類の平均全てでトップになっており、 候補者の中で最も実力があると判断しました。
• 三浦選手とランキング次点の岡本選手、 中学・高校時代に輝かしい実績のある種市選手について、 3人をよく知る東海中学・高校の大野顧問の見解を伺ったところ、 ほぼ互角とのことでした。 また参考指標で見て三浦選手が岡本選手を僅かながら上回ることが確認できました。 種市選手は参考指標の対象となる大会参加数が2つしか無いため比較が困難ですが、 平均ポイントは三浦選手とほぼ同レベルであり、 ランキング順を覆す理由を見出せないため、 ランキング順通りに三浦選手を第1チームに選出するのが妥当と判断しました。
• 堀尾選手・南河選手・三浦選手の3名を第1チームに選出した場合、 全員が名大生となりますが、これについて東海サイド・名大サイドともに 問題無しとのことでした。

MJクラス第2チームの選考過程

• MJクラスは参加資格者が9名のため、 第2チームは団長・監督の協議による選出となります(選手選考規程4.3)。
• 「特別な理由」が無い場合の選び方は 選手選考規程4.4により以下のようになります。
  
  • 大学生と高校生の混在するクラスのため4.4(a)が適用されます。
  • 第1チームメンバーを除いたランキング上位3名は 岡本選手・種市選手・祖父江選手であり、県内の高校生1名を含みます。 このため「ランキング上位の3名が愛知県内の学校に通う大学生と高校生うちの いずれか一方のみを含む場合」に該当し、 「愛知県内の学校に通う大学生と高校生のそれぞれのランキング上位各1名ずつと、 その2選手を除いたランキング上位の1名」が選ばれることになります。
  • 愛知県内の学校に通う大学生のランキング上位1名は西嶋選手です。
  • 愛知県内の学校に通う高校生のランキング上位1名は祖父江選手です。
  • その2選手を除いたランキング上位の1名は岡本選手です。
  • したがって「特別な理由」が無い場合には 西嶋選手・祖父江選手・岡本選手の3名が 第2チームに選ばれることになります。
• しかしながら、団長・監督の判断として、 上記の3名以外にする特別な理由「有り」と判断しました。 その内容は以下の通りです。
  
  • 選手選考規程4.4(a)は名大生と東海生の交流促進のために 混成チームを作ることを意図したものです。
  • しかし、第1チームに堀尾選手・南河選手・三浦選手の3名を選んだ段階で 名大生は西嶋選手1名しか残っておらず、 どのみち第2チームと第3チームのどちらか一方は 混成チームではなくなります。
  • 西嶋選手はランキング順で選べば第3チームになります。
  • ランキング順を曲げて西嶋選手を上位チームに抜擢しても 混成チームが増えるわけではない以上、 所属を問わずランキング順で選ぶ方が妥当と判断しました。
• ランキング順で選ぶと岡本選手・種市選手・祖父江選手の3名になります。 団長・監督の判断として、6名の中でこの3名が最も実力があると認定しました。 以上によりこの3名で第2チームを編成することとしました。

• 選考の対象となった6名のうち、 岡本選手・祖父江選手・梅本選手・西嶋選手・羽藤選手の5名は いずれも参考指標の対象となった大会に10以上出場しており、 参考指標が十分に信頼性に足ると判断しました。 この参考指標で見て岡本選手・祖父江選手は他の3名よりも上位に入り、 特記事項で見てもこの2選手が優位であることから、 両選手の実力は他の3名よりも上位であると認定しました。
• 種市選手については参考指標の対象となる大会が2つだけですが、 どちらも70ポイント以上を獲得しており、 梅本選手・西嶋選手・羽藤選手の3名と比べて有意に上位に入ると判断しました。

MEクラス第1チームの選考過程

• 愛知県選手権(選考会)で最上位の成績を出した菅谷選手は 選手選考規程4.1により本来であれば第1チームに選ばなければなりません。
• しかしながら団長・監督で協議を重ねた結果、 MEの選手9名の中で谷川選手・堀田選手・松井選手の3名が 飛び抜けて優れた実力を有することは明白であり、 本戦で結果を出すためにはこの3名を同一チームにすることが ぜひとも不可欠であるとの見解で一致しました。
• 更に、愛知県選手権の地図精度に問題があったことも指摘されており、 選考レースとして不適切であった可能性があります。
• 菅谷選手との面談の結果、当人も第1チーム入りを強く望んではおらず、 谷川選手・堀田選手・松井選手の3名の実力が上位であるとの認識であることが 明らかとなりました。
• 以上により、極めて異例の判断ながら、ルールを曲げて 谷川選手・堀田選手・松井選手の3名を第1チーム、 菅谷選手を第2チームとすることとしました。
• これに伴う菅谷選手への補償措置として以下の2点を実施することとしました。
  
  • 菅谷選手の参加料を第1チームの選手に準じて全額補助とすること
  • 第2チームの残りの2名の選抜に当たっては 菅谷選手の意向を最大限に尊重すること

• 谷川選手・堀田選手・松井選手の3名は 参考指標の全項目で見て他の6名を有意に上回っており、 特記事項で見ても飛び抜けて優れていることから、 3名が最も実力があると判断しました。
• 菅谷選手を第1チームのままで第2チームを本命チームとする案も検討しました。 しかしながら第2チームを本命チームとするのは 参加料の補助や欠員発生時の補充ルールに照らして不都合があり、 第1チームを本命チームとすべきと判断しました。
• 愛知県選手権の地図精度の問題に関しては、 競技不成立とはならなかったものの (1)提訴がなされたこと、 (2)ほとんどの選手のミス率が10%を超えていること、 (3)団長のGPS時計によるレース記録を地図と重ねて合わないこと、 (4)プロマッパ作成の地図ではなくレーザー測量も用いられなかったこと、 (5)完全なニューマップで調査に充てられる期間も限られていたこと、 (6)テープ巻き時に複数の運営者がナビゲーションに苦労し異常に長い時間を要したこと、 以上を踏まえると選考レースとして問題が無かったとは言えず、 ルールを曲げるのもやむなしと判断しました。
• 今回の事態を踏まえ、
  
  • 来年度以降は愛知県選手権最上位の選手を 無条件に第1チームとするルールは廃止すべきこと
  • 選考会には極力WOCテレイン又はプロマッパが調査したテレインを 使用すべきこと
  以上2点を来年度への申し送り事項とします。

MEクラス第2チームの選考について

• 第1チームの選考過程で述べた通りの理由により菅谷選手は第2チームとなり、 残りの2名の選抜に当たっては菅谷選手の意向が最大限に尊重されます。 事実上、菅谷選手が推薦する2名が第2チームに選抜されます。
• 菅谷選手からは昔の成績よりも全日本リレー直近の調子を見て 第2チームの2名を選びたいとの意向が示されました。
• 全日本リレーの選手登録締切が10/11(火)のため、 その直前の中日東海大会(10/9(日)開催)までの成績を見て 判断するということになりました。
• なお、走順表提出までは選手の入れ替えは自由に出来ますので、 10/9(日)は仮決定であり、 その後の調子によって入れ替えることもあり得るとのことです。

• あくまで参考情報ですが、上記のデータからは 前田悠作・宮西・嶋岡・深田の4選手の実績はほぼ横並びと判断できます。 参考指標で見ても4選手のポイントの差は小さく、 平均の取り方を変えるだけで順位が簡単に入れ替わる程度の差しかありません。 このため4人のうちの誰が第2チームに入ってもおかしくない状況です。