自宅でできるオリエンテーリング技術練習1
「すぎやま」を指でなぞってみよう
目的
正置とサムリーディングの練習です。
用意するもの
下準備
- 白紙にペンで大きく「すぎやま」と書く
- その上から等間隔で直線を引く(間隔の目安:2.5cm程度)
上手に作成するポイント
「すぎやま」の文字は太めのペンで書いておくと練習がやりやすくなります。
完成イメージ
練習
「すぎやま」の文字を道、等間隔で引いた直線を磁北線だと思って
正置しながら親指で「すぎやま」の文字を順になぞってみましょう。
補足
下の図のようなコースを辿ることをイメージしながらやってみましょう。
練習イメージ
△→1のレッグ線(「す」の横線)に平行に地図を折り、
コンパスの長辺がレッグ線に平行になるようにコンパスと地図を重ねて持ち、
△の付近を親指で押さえます。
その状態のままコンパス・地図を体の正面で水平に構え、
コンパスの針が地図上の北方向と平行になるまで体ごと回転します(正置)。
1番に向かって進んでいくと途中で「す」の横線と縦線が交差する場所に出ます。
山の中でこの交点を見つけた場面をイメージしながら
親指を交点まで移動させます。
1番まで辿り着いたら180度方向転換します。
実際に体の向きを180度回転させて正置し直してみましょう。
1番付近を指で押さえたまま上手に方向転換できましたか?
1→2では90度の方向転換が登場します。
必要であれば地図を折り直します。
「す」の縦線がぐるっと一周する部分です。
進行方向の変化に合わせて少しずつ地図を折り直しながら
正置したままこの「す」を指でなぞってみましょう。
「ぎ」「や」「ま」も同じように指でなぞってみましょう。
解説
地図の北と現地の北が同じ方向になるように地図を持つことを「正置」、
現在地付近を親指で押さえることを「サムリーディング」といい、
最も重要なナビゲーション技術です。
大部分の方がご存知かと思いますが、
「頭で知っている」ことと「実際にレース中に出来る」ことは別。
大事な技術ですからまずはレース中に確実に出来るように、
そして既に出来る方はもう一段階速いペースで出来るように、
練習を重ねていくことがオリエンテーリング上達の早道です。
実際にトップ選手もこのような練習を重ねていると聞きます。
ここでは「すぎやま」の文字を道に見立てて正置・サムリーディングをしてみました。
ほかにも新聞紙の大見出しを指でなぞる等、
身近な素材を使ってこの手の練習はできます。
もちろん本物の地図を使うのもOKです。
雨の日でも夜中でも旅先でも紙さえあれば出来ますので
暇を見つけてトライしてみてはいかがでしょうか。
戻る