走(そう)るメイトランキング

計算の基本的な考え方—参加クラスの異なる選手をどう比較するか



次のような例を考えてみましょう。
大会クラス選手成績
全日本大会 M21E 優勝者90分
Aさん99分
昇竜杯 R1 Aさん40分
Bさん60分
名椙大会 M50A Bさん50分
Cさん65分
全日本ミドル M60A Cさん40分
Dさん48分

さて問題です。もし日本全体のトップとDさんが同じコースを走ったとしたら どんなタイム比になると期待されるでしょうか?

落ち着いて順に考えてみましょう。
ということは
となります。



つまり、もし同じコースを走ったとしたら Dさんは日本全体のトップの2.5倍前後の時間がかかると予想されます。 例えば日本全体のトップが20分で回れるコースを Dさんはおおよそ50分くらいかけて回れる程度の実力を持っていると判断できるわけです。

「ランキング規程」ではこのような選手の実力を 「ポイント」という尺度を用いて評価します。 大雑把に言えばポイントとは日本全体のトップとの期待されるタイム比の 逆数を取って100を掛けたようなもので、例えば

     Dさんのポイント=(1÷2.574)×100=38.8500

と計算できます。 このポイントの高い順に選手を並べたのがランキングです。

もちろん同じ選手であってもその日の体調やレースの出来不出来によって 成績は変わってきますので、上の例のように少数の大会の記録を使って 少数の選手との比較によってポイントを計算しても 正確な実力の評価にはなりません。 実際のランキング計算ではコンピュータを使って上の例と同じような計算を大量に行い、 各選手のポイントを求めています。


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