選手選考規程 解説

愛知県選手団では2016年より新しく「選手選考規程」を導入します。 これは選手の選び方、チーム編成の仕方、欠場への対応など、 全日本リレー参加にまつわる様々な場面での愛知県選手団の各種判断・決定について きめ細かくルールを決めたものです。

このルールにより、 選手の皆さんの側から見れば各種の判断・決定に 公正さと透明性が保証される利点があり、 団長・監督など選手団運営に携わる側から見れば 様々な場面で頭を悩ませたり個別に調整したりする労力を減らせる利点があります。 更に、ルールを組み込んだWEBシステムの導入により各種の申請が簡単になり、 チーム編成など様々な情報が常に最新の状態で見られるようになります。



選考の対象となる選手

◎全日本リレーに参加するには「競技者登録」と「参加希望登録」が必須

全日本リレーは競技者登録をしないと参加できません。 一時登録制度はありませんので、参加希望者の方は必ず競技者登録をお願いします。

そしてもう一つ、愛知県チームでは今年から「参加希望登録」という制度を導入します。 これは「正式な」参加意思表明で、普通の大会の「参加申込」に相当します。 以下で細かいルールを説明しますが、基本的には普通の大会で 主催者→監督、参加申込→参加希望登録、 と置き換えて考えればごく自然に理解できるルールになっています。

参加希望登録は専用のWEBフォームから行います。 インターネット環境の無い方のために郵送用の書式も用意しますが、 郵送だと様々なミスが起こりうるので 原則としてWEBフォームを使っていただくようにお願いします。 WEBフォームでは申込内容の不備(参加資格の無いクラスへのエントリー等)のチェックが その場で行われ、正しい申込のみ送信できます。 コンピュータが自動で処理するので送信後ただちにエントリーリストに反映され、 担当者の転記ミスのようなことも起こり得ません。

参加希望登録をしない限り決して選手には選ばれないことに注意してください。 昨年まではこのところが曖昧で、 力のある選手の中には自分から参加意思表明をしなくても 選んでもらえるだろうと思っている方もおられたようですが、 今年からはそういうことはありません。

選手選考規程の該当箇所

1.1 全日本リレーオリエンテーリング大会に 愛知県チームで出走しようとする全ての選手は 所定の書式またはWEBフォームにより 参加希望登録を行わなければならない。
2.1 締切日までに参加希望登録を済ませた選手の中から 選手権クラスの参加資格者を選考する。


参加希望登録の締切日は
のうちの早い方の日付です。 今年の場合、8月17日が締切日となります。

選手選考規程の該当箇所

1.4 参加希望登録の締切日は 当該年度の愛知県オリエンテーリング選手権大会(選考会)の10日後と 全日本リレーオリエンテーリング大会の申込締切日の30日前のうちの 早い方の日付(24時必着)とする。


参加希望登録は代理の方が行うこともできます。 もちろんクラブなどでまとめて行うことも可能です。 代理登録の場合、本人に十分に確認を取って間違いが無いようにしてください。 WEBシステムで常に最新のエントリーリストを見られるようにしますので、 参加希望者ご本人にもそれを見て確認していただくのが確実かと思います。

選手選考規程の該当箇所

1.2 参加希望登録は本人の了承のもとで代理の者が行うこともできる。 参加希望者本人と登録を行った代理の者との間で生じたトラブルについて 愛知県オリエンテーリング協会は責任を負わない。 本人と代理の者から異なる内容の申告があった場合は 本人の申告が優先される。


原則は競技者登録→参加希望登録の順ですが、 手軽に全日本リレーに参加していただけるように 「全日本リレーへの参加希望登録と同時に競技者登録をする」 というオプションを設けています。 これは参加希望登録のWEBフォームから競技者登録を同時に行うことができるものです。

選手選考規程の該当箇所

1.3 参加希望登録を行うことができるのは 原則として愛知県オリエンテーリング協会に競技者登録 (ふるさと登録、学連登録可)を済ませた選手とする。 但し例外として、愛知県オリエンテーリング協会での競技者登録に同意し、 競技者登録料の支払いを確約し、競技者登録に必要な全ての情報を 所定の書式またはWEBフォームにより送付・送信した選手については 競技者登録が未完了であっても参加希望登録を認める。


◎参加希望登録後の変更・キャンセルについて

普通の大会では申込後の変更・キャンセルはできませんが、 全日本リレーの参加希望登録は締切日(8月17日)の前であれば 何度でも変更・キャンセルができます。

但し、競技者登録については事情が異なります。 参加希望登録と同時に競技者登録を行う場合、 競技者登録を行う時期を「今すぐ」にするか「全日本リレーへの参加確定後」にするか 選べるようになっています。 この選択次第でキャンセルの可否が変わってきます。

(1)「今すぐ競技者登録を行う」を選んだ場合
全日本リレーの参加希望登録をキャンセルしても競技者登録の方はキャンセルできず、 競技者登録料の支払い義務が残ります。 これは全日本リレーの参加申込のタイミングを待たずに 県協会からJOAへ速やかに手続きを行ってしまうためです。

(2)「全日本リレーへの参加確定後に競技者登録を行う」を選んだ場合
全日本リレーの参加希望登録をキャンセルすれば 競技者登録もキャンセルされます。

選手選考規程の該当箇所

1.5 上記の締切日よりも前であれば 参加希望登録の取り消しならびに参加希望クラスの変更は 何度でも自由に行うことができる。 但し参加希望登録時に同意した競技者登録への登録は 取り消せない場合がある。


参加希望登録の締切日以降は希望クラスの変更は出来ません。

キャンセルも原則は認めていませんが、 どうしてもやむを得ない事情で全日本リレーに行けなくなった場合には チーム編成の確定・公表後に参加の取りやめという形で対応できます。

但しチーム編成の確定・公表後の参加取りやめは 他の選手に多大な迷惑をかける行為ですので、 取りやめが認められるのは怪我や病気、仕事等により 全日本リレーへの参加が「物理的に不可能となった場合」に限ります。 気が変わって行きたくなくなった、希望のチームに入れなかった、 他の都道府県から誘いを受けた、 オリエンテーリング以外の趣味の用事が入った、 等の理由による参加の取りやめは認められません。

参加希望登録の締切からチーム編成の確定・公表までの期間のキャンセルは 選手選考の作業負担を著しく増加させるため、お受けいたしかねます。 どうしても全日本リレーに行けない事情がこの期間内に発生した場合、 チーム編成の確定・公表後に参加の取りやめとして対応します。

選手選考規程の該当箇所

1.6 締切日を過ぎてからの各種変更の申し出は 以下の通り扱う。
(a) 参加希望クラスの変更は認めない。
(c) 締切日を過ぎてからチーム編成の公表前までの期間における 参加希望登録の取り消しは認めない。 チーム編成の公表後の参加の取りやめは 怪我・故障・病気または仕事・学業・冠婚葬祭との日程重複によって 大会への参加が物理的に不可能となった場合に限り認める。




選手選考は2段階

全日本リレー愛知県チームの選手選考は2段階で行われます。


◎第1段階選考

参加希望登録を行った選手の中から 実際に選手権クラスに出場できる選手(参加資格者)を選びます。

出来ることなら希望者全員に選手権クラスを走っていただきたいところですが、 リレー大会ですので3人集まらないとチームを組めず、 参加希望者が3の倍数でない場合にはどなたかに参加を諦めていただくしかありません。 どなたに諦めていただくかを決めるのがこの第1段階選考であり、公正さが特に求められます。 そのため監督の恣意的判断が入る余地が無いように、 競技成績に基づいて自動で選手が選ばれる仕組みにしています。

参加資格者という呼び方は 全日本選手権大会や公認大会などの選手権クラス参加資格(E権)になぞらえたものです。 これらのE権よりもはるかに要件は緩いですが、 ともかくも一定の基準を満たした選手をまず「参加資格者」として選出するわけです。


◎第2段階選考

選考の第2段階はチーム編成です。第1チームをどなたにするか、等を決めます。

これは全日本リレーの勝敗に直結する部分ですので、 あまりルールでガチガチに縛ることはせず、 団長・監督の裁量でかなり自由にチーム編成が出来るようにしています。

その分だけ公平さには欠きますが、 第1チームでなくても大会に出場出来れば結果を出すチャンスはあるわけで、 第1段階選考ほどの厳正さは必要無いと考えています。 全日本選手権やインカレでもEクラス出場資格者はルールに基づいて厳正に決まりますが シード選手の決定は主催者の裁量に任されています。 それと同じようなものです。




第1段階選考(参加資格者の決定)の具体的な手順とルール

◎基本はランキング順

第1段階選考では各クラスの参加希望者数以下の最大の3の倍数人数を 参加資格者として選出します。 例えば希望者が10人であれば9人を選出、20人であれば18人を選出、 30人であれば全員を選出します。 基本的には参加希望者全員に走っていただきたいのですが、 3人集まらないことにはチームを組めないので、 希望者が3の倍数でなければ 競技実績が下の方の1名か2名の方に参加を諦めていただく、ということです。

この選考は基本的にランキング順です。 ランキングは愛知県選手権終了時点のものを使用します。 今年の場合で言えば、 選考に用いるのは8月7日時点のランキング (つまり2011/8/8〜2016/8/7のイベントを使ったランキング)です。

愛知県選手権と同じ日に行われた別のイベントもランキング計算に含めますが、 結果が掲載されるのをいつまでも待つわけにはいかないので、 参加希望登録の締切日の前日(8月16日)までに LapCenterに掲載されたものを使用します。

選手選考規程の該当箇所

2.2 選考には当該年度の選考会の成績ならびに 選考会終了時点でのランキングを使用する。 ランキングの計算には 「全日本リレーオリエンテーリング大会 愛知県チーム ランキング規程」 を用いる。 このランキングには選考会および、選考会と同じ日に開催された別のイベント (締切日の前日までにLapCenterに掲載されたもの)の成績を含める。


◎選考は一筋縄では行かない

選考はランキング順と書きましたが、 複数クラスがあるので話はもう少し複雑になります。

例えばWJクラス(女子21歳以下)の参加希望者が11人、 WEクラス(女子年齢無制限)の参加希望者が8人いるとします。 もしクラス毎に3の倍数の人数を選ぶと WJが9人3チーム(2人落選)、WEが6人2チーム(2人落選)となり、 合計4人が落ちることになります。 しかし、WJ希望者の一部にWEに回っていただけばもう1チーム組めるので 落とす人は1人で済みます。 この場合、どの選手にWEに回っていただくのが良いでしょうか。 落とす1名はWJの選手にすべきでしょうか、それともWEの選手にすべきでしょうか。



別の例として、MSクラス(男子35歳以上)の希望者が4人、 MVクラス(男子50歳以上)の希望者が5人、 XVクラス(男子65歳以上または女子50歳以上)の希望者が4人(全員男性) であったとしましょう。 この場合、MS希望の選手とMV希望の選手の混成チームを作って XVから1名落とすべきでしょうか、 それともMV希望の選手とXV希望の選手の混成チームを作って MSから1名落とすべきでしょうか。



このようにクラスが多くなると 単純にランキング順で選手を選ぶと言っても一筋縄では行かなくなります。 選手選考規定ではあらゆるケースで 選手権クラスに選ばれる選手が自動的に決まるように きめ細かな選考ルールを作ってあります。


◎異なるクラス間の選手のやり繰りのルール

選手選考規定では下位のクラスから順に選考を行い、 落ちた選手を一つ上のクラスに候補者として回します。 先ほどのWJとWEの例で言えば、まずWJで9名を選び、落ちた2名をWEに回します。 そうするとWEが当初からの希望者を含めて計10人になりますので、そこから9名を選びます。 WEで落ちた1名はそれよりも上のクラスは無いので落選となります。

このように下のクラスから順に選考を行うのは、その方が多くの選手を選べるからです。 WJで落ちた選手をWEに回すことは出来ても、逆は出来ません。 WJには年齢制限があるからです。



選手選考規程の該当箇所

2.3 選考では全ての選手を第一希望の選手権クラスに一旦振り分けた上で、 下位のクラスから順次、以下の優先順位により 選手数以下の最大の3の倍数人数をそのクラスの参加資格者として選出する。

(途中略)

参加資格者となれなかった選手は一つ上位の選手権クラスに振り替える。

(以下略)


しかし、下位クラスから順に選考を行うやり方でも 問題が起きることがあります。 年齢相応のクラスよりも上位のクラスを第一希望とする選手がいるケースです。

例えばME(男子年齢無制限)の希望者が16人、MS(男子35歳以上)の希望者が6人いたとします。 下位クラスから順に選考を行うのですから、 MSの6人は全員が選考を通過し、MEの16人のうち1名が落ちることになります。 もしもこの1名がMSを走れる年齢の選手(35歳以上)で、 しかもMSの希望者よりも力のある選手であったとしたらどうなるでしょうか。 この選手をMSで選出して、MSではもっと遅い選手を落とす方が妥当ですね。

そこで選手選考規定では、下位クラスから順に一旦選考を行った後に、 「年齢相応のクラスよりも上位のクラスを第一希望としている選手が落選となった場合」は その選手を年齢相応のクラスに再配置して もう一度最初から選考をやり直すルールとしています。 上の例で言えば、MEで落ちてしまった1名がMSを走れる選手ですので、 「もしもこの選手の第一希望クラスがMSであったとしたら」という設定で もう一度最初から選考をやり直すわけです。



選手選考規程の該当箇所

2.4 年齢相応のクラスよりも上位のクラスを第一希望としている選手が 落選となった場合は、 その選手の第一希望クラスを年齢相応のクラスで置き換えた上で 選考を最初からやり直す。


◎「走りたくないクラス」は指定できる

これまでの説明ではややこしくなるので触れませんでしたが、 第一希望クラスの選考で落ちたからといって 「走りたくないクラス」に回されることはありません。 具体的なやり方としては、参加希望登録時に「第一希望クラス」の選択に加え、 「走っても良いクラス」全てにチェックを入れていただきます。 このチェックを外しておけばそのクラスに回されることは無くなります。

例として49歳の女性の方が参加希望登録をしようと思った場合、 次のような選択画面が出てきます。 年齢的にはWE、WS、WVの3クラスに参加資格があるので、 初期状態ではこの3つにチェックが入っています。


第1希望クラス:

参加しても良いクラス(全てにチェック):
XJ(15歳以下)
WJ(女子21歳以下) MJ(男子21歳以下)
WE(女子年齢無制限) ME(男子年齢無制限)
WS(女子30歳以上) MS(男子35歳以上)
WV(女子45歳以上) MV(男子50歳以上)
XV(女子50歳以上、男子65歳以上)


もしも「WSくらいまでなら走っても良いけどWEはさすがにこの歳ではきついなぁ」 と思われるなら下図のようにWEのチェックを外してください。 そうすればWV, WSの選考で落ちてもWEに回される心配はありません。


第1希望クラス:

参加しても良いクラス(全てにチェック):
XJ(15歳以下)
WJ(女子21歳以下) MJ(男子21歳以下)
WE(女子年齢無制限) ME(男子年齢無制限)
WS(女子30歳以上) MS(男子35歳以上)
WV(女子45歳以上) MV(男子50歳以上)
XV(女子50歳以上、男子65歳以上)


但し、WEのチェックを外したからと言って WV, WSで選ばれる可能性が高くなるわけではありません。 WV, WSの選考はあくまでランキングに基づいて公平に行われます。 WEのチェックを外している場合、 WSで落ちた時点で落選確定(一般クラスまたは不参加)となるだけのことです。

選手選考規程の該当箇所

2.3 当該クラスへの参加を不可としている選手および 男女別最上位クラス(ME,WE)において参加資格者となれなかった選手 は落選となる。


◎ランキング順の例外その1:愛知県選手権最上位の選手

選手選考は原則としてランキング順で行われますが、例外が2つあります。

一つは愛知県選手権の成績に基づく特別枠です。 各クラスの参加希望者のうち、愛知県選手権で最も良い成績を出した選手1名は、 ランキングに関係なく最優先で選手として選ばれます。

愛知県選手権の参加クラス別ではなく、 全日本リレーの参加希望クラス別の最上位の選手が選ばれることに注意してください。 例えば
この場合、愛知県選手権の成績で選ばれるのはAさんとCさんになります。


◎ランキング順の例外その2:新人と未経験者の優遇

もう一つの例外は新人の方とリレー未経験の方の優遇措置です。 上位チームは勝つことが最優先ですが、 下の方のチームでは普及活動的な意味合いから
が優先的に選手として選ばれるようにしています。

具体的な選手選考手順としては、まず愛知県選手権最上位の1名と その選手を除いてランキング1位〜5位の選手(計6名)を選んだ後、 7人目からは「オリエンテーリング1年目またはリレー大会への参加経験を持たない選手」 をランキング順に選び、 続いて「その他の選手」をランキング順に選ぶという順番になります。

選手選考規程の該当箇所

2.3 (a) 選考会最上位の選手
(b) 選考会最上位の選手を除いてランキングが1番目から5番目までの選手 (ランキング上位から順)
(c) 選考日時点においてオリエンテーリング1年目または オリエンテーリングのリレー大会への参加経験を持たない選手 (ランキング上位から順)
(d) その他の選手(ランキング上位から順)


◎落ちた選手はどうなる

まずは近隣都道府県との連合チームを模索します。 連合チームを組めるのは参加チーム数がゼロのクラスだけです。 例えばWJ1〜3を愛知で出してWJ4を愛知と静岡の連合チームにする、 というようなことはできません。 連合チームはあくまで選考で落ちた選手が対象です。 例えばWEの希望者が4人でWSの希望者が2人(ともにWEでの出走が可)の場合、 この6名でWEでチームを組めますので 近隣都道府県との連合チームにはしません。

連合チームを組めない場合、一般クラスでの参加となります。 一般クラスの人数が3の倍数でない場合は
という形で必ず何かしらのチームは成立するようにします。 また、一般クラス出場者の方には選手権クラスの補欠を兼ねていただき、 参加料半額補助の対象になります。

もちろん一般クラスはどうしても嫌だという選手は欠場を選ぶことも出来ます。 参加希望登録時に「一般クラスでの参加の可否」という項目があり、 初期状態では「可」になっています。 これを「不可」に変更して登録すれば一般クラスのメンバーに入ることはありません。

一般クラスに出場しない場合は選手権クラスの補欠にもなれませんのでご注意ください。 補欠選手に別の用事を入れられてしまうと補欠の意味をなさないため、 一般クラスで全日本リレーに参加していただける方のみを補欠選手として選びます。

選手選考規程の該当箇所

3.1 落選した選手が出走を可としている選手権クラスの中に チーム数が0のクラスがある場合、 そのクラスにおいて近隣都道府県との連合チームの編成を試みる。 連合チームの編成の可否は 大会の申込締切日の10日前の24時までに判断する。
3.2 連合チームの編成ができない場合は一般クラスでの出場となる。
3.3 一般クラスでの出場を不可としている選手は欠場となる。




第2段階選考(チーム編成の決定)の具体的な手順とルール

◎基本のチーム編成

各クラスの参加資格者のうち、 愛知県選手権の成績が最も良かった選手1名は第一チームとなります。 これについては例外はありません。

残りの選手は原則はランキング順ですが、3つの例外があります。 それについては次の項目で説明します。

選手選考規程の該当箇所

4.1 選手権各クラスの参加資格者のうち、 当該年度の選考会の成績が最上位の選手1名は そのクラスの第1チームに選出される。
4.4 残りのチームについては上位チームから順に 以下の通り選出する。
(b) その他のクラス: 上位チームに選出されていない参加資格者のうちの ランキング上位の3名を選出する。


◎例外1:上位チームは団長・監督の裁量で

上位チームの編成は全日本リレーの勝敗を大きく左右します。 ランキングも完璧なものではありませんので、 ランキング以外の要素も考慮して団長・監督の総合判断で選手を選びます。 この「総合判断」の対象になるのは上位チームです。 具体的には
については、そのクラスの出場資格者の中から 団長・監督が協議して選ぶというルールにしています。

したがってランキング下位の選手が選ばれる可能性もありますが、 あくまでそのクラスの「参加資格者」の中から選びます。 第1段階選考で落ちた選手や参加希望登録をしていない選手が 選ばれることはありません。 そういうルールにしないと第1段階選考が公正なものとならないからです。

ですからランキング以外の要素(海外での大会実績、大昔の大会での実績、走力など) をPRできる選手であっても まずは「そこそこ良い」ランキングを獲得して 第1段階選考を通過していただかないと 選手として選ばれないことにご注意ください。

選手選考規程の該当箇所

4.2 第1チームの残りの2名は参加資格者の中から競技実績等に基づき 団長・監督の協議により選出する。 特別な理由が無い場合はランキング上位の2名とする。
4.3 参加資格者数が9名以上のクラスの第2チームの選手3名および 参加資格者数が15名以上のクラスの第3チームの選手3名は、 参加資格者の中から競技実績等に基づき団長・監督の協議により選出する。 特別な理由が無い場合は次項と同様の選出方法とする。


◎例外2:名大生と東海生の混成チーム

世代間の交流促進のため、 MJクラスの第2チーム以降は可能な限り大学生と高校生の混成チームにします。

選手選考規程ではMJクラスの選手を
  1. 愛知県内の学校に通う大学生(名大生など)
  2. 愛知県内の学校に通う高校生(東海生など)
  3. その他の選手(東海出身の他大学学生など)
の3種類に分類し、このうちの1と2の選手を混成にします。 具体的にどうやって混成にするかといいますと、下図のフローチャートのようにします。



選手選考規程の該当箇所

4.4(a) 大学生と高校生の混在するクラス: 上位チームに選出されていない参加資格者のうち、 ランキング上位の3名が愛知県内の学校に通う大学生と高校生の両方を含む場合 およびいずれも含まない場合はその3名を選出する。 ランキング上位の3名が愛知県内の学校に通う大学生と高校生うちの いずれか一方のみを含む場合は、 愛知県内の学校に通う大学生と高校生のそれぞれのランキング上位各1名ずつと、 その2選手を除いたランキング上位の1名を選出する。 但し愛知県内の学校に通う大学生と高校生のうちのいずれか一方の全選手が 上位チームに選出されて残っていない場合は 所属に関係なくランキング上位の3名を選ぶ。


◎例外3:新人と経験者の混成チーム

下位のチームが新人ばかり3人になってしまうと 競技時間内に完走できない、繰り上げスタートになる等のリスクが高くなります。 これを避けるため、最下位チームや下から2番目のチームが「新人だけ」になった場合は 経験者との混成チームになるようにチームの組み替えを行います。 組み替え方法は下図の通りです。



なお、新人ばかり3人であっても 最下位と下から2番目のチーム以外はチームの組み換えはしません。 新人でも上位チームに入れるだけの実力を持った3人であれば 組み換えは不要という判断です。

またチームの組み替えによって上位チームが弱くなってもいけないので あくまで下半分のチームの中でのみ組み換えを行います。

更に、あまりルールが複雑になりすぎても良くないので、 下から2番目や3番目のチームに上級生がいて 容易に組み換えられる場合だけ組み換えます。

選手選考規程の該当箇所

4.5 4チーム以上が出場するクラスにおいて 最下位チームがオリエンテーリング1年目(選考日時点)の選手のみで構成され、 最下位から2番目のチームがオリエンテーリング2年目以上の選手を 2名以上含む場合は、 最下位チームのランキング最上位の選手と、 最下位から2番目のチームのオリエンテーリング2年目以上の選手のうちの ランキングが下位の者を入れ替える。
4.6 6チーム以上が出場するクラスにおいて 最下位の2チームがオリエンテーリング1年目(選考日時点)の選手のみで構成され、 最下位から3番目のチームが オリエンテーリング2年目以上の選手のみで構成される場合は、 以下の3チームに組み替える。
(a) 最下位から3番目のチームのランキング上位の1名と、 最下位から2番目のチームのランキング上位の2名により構成されるチーム
(b) 最下位から3番目のチームのランキングが2番目の選手、 最下位から2番目のチームのランキング下位の1名、 最下位チームのランキング上位の1名により構成されるチーム
(c) 最下位から3番目のチームのランキング下位の1名と、 最下位チームのランキング下位の2名により構成されるチーム




欠場者発生 そのときどうする?

◎繰り上げ+補欠選手での補充が基本

怪我や病気、仕事等のやむを得ない事情で 全日本リレーに行けなくなった選手がいる場合、 基本的には一つ下のチームのランキング上位の選手を繰り上げ、 最下位チームには補欠選手を補充します。

例えばMEクラスに5チームがエントリーしており、 第3チームの1名が欠場することになったとします。 このときは第4チームの3名のうちのランキング最上位の1名が第3チームに繰り上がり、 第5チームの3名のうちのランキング最上位の1名が第4チームに繰り上がり、 補欠選手が第5チームに入ります。



選手選考規程の該当箇所

6.1 各クラスの最下位以外のチームで欠員が発生した場合、 一つ下位のチームのランキング最上位の選手の繰り上げにより補充する。
6.2 各クラスの最下位チームで欠員が発生した場合、 補欠選手により補充する。


◎補欠選手の優先順位

補欠選手の優先順位も選手選考規程で決まっており、
  1. 一般クラス参加者で他クラスの補欠となっていない方
  2. 一般クラス参加者で他クラスの補欠となっている方
  3. 選手権の他クラス参加者
の順です。更に、一般クラス参加者の中には
がおり、前者が優先的に補欠として選ばれます。 優先順位が同じ選手間はランキング順になります。

「他クラスの補欠となっている方/いない方」について補足しますと、 補欠選手は基本的に下位のクラスから順に決めていきます。 例えばMJ(男子21歳以下)の補欠を選ぶのはXJ(15歳以下)の補欠が決まった後です。 既にXJの補欠に選ばれている選手よりは 選ばれていない選手を優先的にMJの補欠として選ぶ、 というのが上で書いた優先順位の意味するところです。

厳密な話をしますと、単純な「下位クラスから順」では 下位クラスにばかり補欠が集中してしまって 上位クラスに行き渡らない可能性があります。 各クラスに必要な人数の補欠が満遍なく行き渡るように、実際には
  1. 各クラスの補欠をまず1名ずつ下位クラスから順に選ぶ(第1補欠選手)
  2. チーム数の多いクラスで2人目の補欠を下位クラスから順に選ぶ(第2補欠選手)
  3. 残りの補欠枠を下位クラスから順に埋める
という順番で補欠を決めます。

選手選考規程の該当箇所

5.5 クラスの第1補欠選手1名ずつを 下位クラスから順に以下の優先順位で選出する。
(a) 選考で落選して一般クラスを走ることとなった補欠選手候補者で 他クラスの補欠選手となっていない者(ランキング順)
(b) 愛知県選手団を介さずに独自のチームで一般クラスに出場する補欠選手候補者で 他クラスの補欠選手となっていない者 (ランキング順)
(c) 選考で落選して一般クラスを走ることとなった補欠選手候補者で 他クラスの補欠選手となっている者 (ランキング順)
(d) 愛知県選手団を介さずに独自のチームで一般クラスに出場する補欠選手候補者で 他クラスの補欠選手となっている者 (ランキング順)
(e) 第1希望以外の選手権クラスを走ることになった 補欠選手候補者(ランキング順)
5.6 5チーム以上が出場するクラスについて、 第2補欠選手1名ずつを下位クラスから順に 第1補欠選手と同じ優先順位で選出する。
5.7 各クラスの残りの補欠選手を 登録可能最大数まで下位クラスから順に 第1補欠選手と同じ優先順位で選出する。


◎補欠選手がいない場合

補欠選手がいない場合の対応は大会への申込前と申込後で異なります。

まずは簡単な大会申込後の欠場の場合から説明しましょう。 この場合、補欠選手で補うことができないチームの2名はそのまま全日本リレーに出場します。 全日本リレーの選手権クラスでは2度目の出走は出来ないため、2走までで終わりです。

選手選考規程の該当箇所

6.4 大会申込後に発生した欠員で、 補欠選手による補充ができない場合には 最下位チームの選手2名はそのまま選手権クラスを走ることができるが、 第3走者不在のためチームとしての成績は付かない。


大会申込前の欠員の場合は少し複雑ですが、考え方としては
というものです。

選手の追加募集については特別なルールは設けず、 補欠の募集・割り当てのルールを流用する形を採っています。 つまり形式的には「補欠選手」を募集してその選手を補充に充てる、というわけです。

補欠選手であれば大会の申込締切の5日前まで募集していますので、 欠員が発生した時点では補欠がいなくても後から補欠が現れる可能性があり、 その選手を補充に充てるという形になります。

但し、実際に欠員が発生しているにも関わらず 一般クラスの参加者でないと補充要員になれないというルールは不適切なので、 この場合に限って一般クラスに出場しない方も補欠として受け入れます。

選手選考規程の該当箇所

5.4 一般クラスに出場しない者も補欠希望登録を行うことができる。 方法ならびに締切は5.3節と同様とする。 但し一般クラスに出場しない者が補欠選手として選ばれるのは 大会申込前に欠員の発生に伴い補充が必要になり、 他の補欠選手による補充ができない場合のみとする。
6.3 大会申込前に発生した欠員で、補欠選手による補充ができない場合には 最下位チームの選手2名は一般クラスへの振り替えとなる。 但し一般クラスへの出場を不可としている選手は欠場となる。


◎特別な編成をしたチーム

チーム編成がランキング順を逸脱するケースが3つありました。 (1)団長・監督による抜擢、(2)大学生と高校生の混成チーム、 (3)新人と経験者の混成チームです。 このうちの(2)と(3)のケースについて、 繰り上げによって混成チームでなくなってしまわないように 繰り上げる選手の選び方が少し特別になっています。

と言っても難しいことではなくて、
というように同じ分類に属する選手から選ぶというだけのことです。

なお、この特別扱いはあくまで「繰り上げ」が対象です。 最下位チームへの補欠選手の「補充」については何も特別なことはせず、 先に決めておいた優先順位通りとします。



選手選考規程の該当箇所

6.1 (a) 大学生と高校生の混在するクラスの第2チーム以降においては 愛知県内の学校に通う大学生、愛知県内の学校に通う高校生、 その他の選手に分けて、同じ分類に入る選手内で チーム順(チーム内はランキング順)により1名の選手を繰り上げる。 但し条件に該当する選手がいない場合はこの限りではない。
(b) オリエンテーリング1年目の選手と2年目以降の選手を 入れ替えたチーム(4.5,4.6節)においては、 オリエンテーリング1年目の選手とその他の選手に分けて、 同じ分類に入る選手内でチーム順(チーム内のランキング順)により 1名の選手を繰り上げる。


新しいチームでの走順

怪我等による選手の欠場は大会の直前に発生するケースがほとんどです。 上位チームの選手の欠場の場合、多数のチームにメンバー変更が生じます。 お互いの連絡先も知らない別々のクラブの選手同士、 限られた時間の中で新しいチームでの希望走順を決めていただくのは なかなか大変なことです。

そこで選手選考規程では、 特に希望がある場合だけ新しいチームでの走順をお知らせいただき、 希望が無い場合は走順が自動で決まる仕組みにしています。

その自動で決まる走順とは、 「元々そのチームにいた2名の走順は変えず、新しく繰り上がった選手が空き枠に入る」 というものです。 例えば2走を走る予定だった選手が欠場となった場合、1走と3走は元通りで 繰り上がった選手が2走に入ります。



選手選考規程の該当箇所

7.2 希望走順の登録後に欠員の発生に伴うチーム編成の変更が生じた場合、 各チームとも原則として交代選手が空き走順に入るものとし 既存選手の走順は変更しない。 これと異なる走順を希望するチームは新しい希望走順を 下記の期限までにWEBフォームより登録するものとする。




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